2012年5月7日月曜日

銀河に鉄道を走らせる、という設定について。

銀河に鉄道を走らせる、という設定について。

宮沢賢治さんが、最初に考えたのですか?外国の作家などで、先に考えた人はいますか?







エンデのジムボタンが下敷きと思っていたら、ジムボタンは1961年、銀河鉄道は初稿が1924年で断然古い。

それ以前は、銀河といえば神話に結びつけたものばっかりだから、当然鉄道は出てこない。



賢治は作品の構想を机の前で空想したりしませんでした。



賢治が銀河と鉄道を結びつけたのはごく自然な事でした。 賢治がライフワークにしていた化石の採掘所がイギリス海岸と名づけた北上川の川原で、そこに岩手軽便鉄道の鉄橋がかかっていたのです。

日が落ちて夜になると鉄橋が見えなくなって、汽車が走ったら窓のライトだけが光って、発掘所から見上げたら銀河を渡る機関車が毎夜見えていたという訳です。



ちなみに賢治は小学2年のころ、北上川で友人を失っています。 賢治は友人を飲み込んだ真っ黒な川を橋の上から呆然と見つめていたそうです。



という訳で、日本が誇る空想小説とか言われていますが、空想は空想なりに根拠があったのです。 銀河鉄道は賢治のオリジナルと思っていいと思います。








そもそも銀河はThe Milky Way て言いますよね。

そんなところからの発想じゃないですか?







宮沢賢治のオリジナルです。鉄道と銀河という組み合わせがいかにも彼らしいです。素晴らしい着想ですよね。

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